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Jul 21, 2022
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つみき設計施工社の河野さんの講演を聞き、住宅の在り方の可能性についてイメージが広がっただけではなく、自分の人生と迷いとの向き合い方についてもたくさん勉強できて、勇気をいただいた話。
tags
Space Design
Self-Awareness
日本語
Architecture
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Property
Dec 14, 2022 01:52 AM
私は住宅が一番人間の自己実現欲求を満たしやすい場所だという理由で住宅空間に興味を持ち始め、建築学科を志望したわけだが、今勉強しているトップダウン的な建築設計に自分の初心を見失いそうになっているところだ。その原因を掘り下げると、住宅がなぜ自己実現につながるのかというと、住み手が自らの手により自分だけの個性とこだわりを発揮できる場所であるからである。しかし、依頼者が言葉と文章だけ要望とイメージを伝え、設計も施工も全部専門家に任せるということは、果たしてその中の「自分」がどれだけ含まれているのかについてずっと迷ってきた。私自身が将来自分の家を建てるときできるだけ自分の手によって作り上げたいと思っているし、他人の家を設計するような僭越なことをする度胸がないと悩んでいる。
そのため、つみき設計施工社の河野さんの講演を聞き、参加型リノベーションというコンセプトを知った時、心から感動した。つみき設計施工社のホームページは以下からアクセスできる。
住まい手が一緒に家づくりできるだけで、「自分の家」という帰属感が一段高くなると感じた。また、つみき設計施工社のお客さんが言語化できない要望でさえ重要視して、引き出そうとしている姿勢と、地域とコミュニティとつながる取り組みからもたくさん学びを得られた。特に 都市がだんだん個人主義化していて、個と場所、コミュニティーがだんだん引き離れになりつつある現在、そういった家づくりによって場所に自分の痕跡を根ざすことがいかに大事なのかを考えさせられた。
私の今の「問い」は、通信技術の進化と働き方の多様化によって、個人の流動性が今までにないほど高まった今、場所と建築が果たせる役割は一体 何なのかということである。現状、リモートワークを導入する会社が多くなることによって、オフィスだけではなく自宅とコワーキングスペースで働く会社員が多くなった。さらに、会社から離れフリーランスになる人が年々増長し、統計によるとアメリカでは 20%以上の人がフリーランスを目指しているという結果があります。その中でデジタルノマドという、数多くの国を拠点に旅しながらカフェと公共施設で働く人々も生まれた。それらの方にとって自分のいる場所がいつも変化しているため、場所と人のつながりが切られたと言え る状態にあると考えられる。しかし、そういう方にとっても、人間とリアルな繋がりが切られてはいけません。新しい拠点でコミュニティを求め、オンラインでつながった友人とオフラインで定期的に会うことは、健康で持続性の高い生活に欠かせないという話を聞いた。故に、世界中に増えている多拠 点生活している方々に必要な理想的な場所はどのような空間なのかは、今一番関心を持っていることである。
 
大埜地の集合住宅分析下北沢 小田急線路街空間分析

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